ある飲食店の公式サイトを診断してみたら、こんな改善点が出ました
実際にある飲食店のWebサイト(匿名化)を LUCRIS Diagnosis で診断した結果と、見つかった具体的な改善ポイントを公開します。
「診断ツールって、結局どんな結果が出てくるの?」というご質問をよくいただきます。 この記事では、実際にある飲食店の公式サイト(店舗名は匿名化)を LUCRIS Diagnosis で診断した結果を、そのまま公開します。
総合スコア: 58点
まず全体感。業界平均(68点)を10点下回る結果でした。 改善後の推定スコアは78点で、優先項目を直すだけで20点上がる見込みです。
カテゴリ別スコア
- SEO: 52点(業界平均-18点)
- 表示速度: 41点(業界平均-24点)
- アクセシビリティ: 76点(業界平均+1点)
- セキュリティ: 69点(業界平均-3点)
- コンテンツ品質: 54点(業界平均-14点)
弱点が明確に SEO・速度・コンテンツに集中しています。
見つかった主な改善点(High優先)
1. メイン画像の表示が遅い(LCP 5.8秒)
トップページに食材の美しい写真を10枚並べていましたが、それぞれ2〜4MBの未圧縮JPEG。合計で 約25MB のダウンロードが必要な状態でした。
対策として、これらをWebP形式に変換し、適切なサイズにリサイズすれば 約3MBに圧縮 可能。LCPは1.8秒程度まで短縮できる見込みです。
2. 検索結果に表示される紹介文(meta description)が未設定
Googleで「(店舗名)」と検索したときに表示される説明文が空欄でした。Googleが自動で本文の冒頭を切り出して表示するため、「お知らせ:GW中の営業時間について...」のような 魅力的でない 文章が検索結果に表示されています。
各ページに「銀座で30年、季節の和食をお楽しみいただけます」のような紹介文を120〜160文字で設定するだけで、クリック率の改善が期待できます。
3. Googleが内容を理解しやすい印付け(構造化データ)が未設定
飲食店サイトでは、Restaurant + LocalBusiness + Menu の構造化データを設定すると、検索結果に営業時間・電話番号・地図・メニューが 大きく表示されるようになります(リッチリザルト)。
現状はその印付けが一切なく、機会損失。実装すれば検索からの来店問い合わせが増える見込みです。
見つかった主な改善点(Mid優先)
4. 画像のalt属性(代替テキスト)が不足
全62枚の画像のうち 48枚にalt属性なし。視覚障害のあるユーザーが利用できないだけでなく、Google画像検索からの流入も逃しています。
5. 本文が極端に短いページが多数
メニュー紹介ページが「コース料理 8,800円〜」のたった1行で終わっている、など情報が薄いページが10ページ以上ありました。「どんな食材か」「どんなシーンに向いているか」を200〜400字書くだけでも、検索流入とCV率が伸びます。
6. CSPヘッダ(セキュリティ設定)が未設定
悪意あるスクリプトの混入を防ぐ設定が一切ありません。直近の被害は無くても、ECや会員機能を持つサイトでは必須レベルです。
このサイトの場合の推奨優先順位
- 画像最適化(LCP改善+ストレージ容量削減)
- meta description + 構造化データ(検索流入の増加)
- alt属性 + 各ページ本文の充実(SEOとアクセシビリティ両方)
- セキュリティヘッダ設定(リスク管理として)
この順番で対応するだけで、78点まで上がる見込み。 作業時間としては合計で2〜4日ほどで完了するレベルです。
あなたのサイトでも同じ診断ができます
この記事で紹介した診断結果は、URLを入れて約30秒で出てきたものです。 飲食店、不動産、ECサイト、コーポレートサイト、業種を問わず同じように分析できます。
まずは現状把握から。専門用語ゼロのレポートで、何を優先すべきかが見えてきます。